文字を書くことに自信がないよー
このようなお悩みを持っている方にむけて
この記事では、正しいえんぴつの持ち方と美しい文字を書くポイントを5つに分けて説明していきます。
美しい文字を書く人たちは、正しくえんぴつを持ち、書き方のポイントを知っています。
美しい文字とはどういうものなのかを知ることから始めましょう
・えんぴつの正しい持ち方を知りたい
・書き方のポイントを知りたい
・自分の文字に自信がない
・美しい文字を書く人は線と余白のバランスを知っている
・えんぴつを正しく持つと線は安定する
・書き方のポイント5つを意識して書く
この記事は、大人になってから筆を持ち始め、6年で大筆漢字師範を取得した管理人のひかが超初心者さん向けに説明していきます。
美しい文字とは線と余白のバランス
「美しい文字」とはどのような文字でしょうか?
細く繊細な文字も太く力強い文字もえんぴつで書いた文字も筆文字も。
それぞれ違うのに美しい文字は「美しい」のです。
なぜでしょうか?
それは「線」と「余白」のバランスが整っているからです。
美しい文字を書く人は正しい持ち方でえんぴつを持ち、頭の中に美しい文字がありそれをそのまま紙に写し出す能力を持っています。と聞けば特別能力を持ち合わせている人と思いがちですが、実はたくさんのポイントを学んで知っているからなのです。知っていると知らないでは大きな差がでてきます。
今回はポイントの中のひとつ、「線」の書き方を覚えましょう。
線を書くポイントを知っているとグッと美しい文字に近づくことができます。
えんぴつの持ち方を確認する
まず普段通りにえんぴつを持ってみて、正しいかどうか確認してみましょう
間違った持ち方
これは間違った持ち方の代表例です。
持ち方の悪いところは以下の通りです。
・親指が飛び出ている
・えんぴつを握りしめている
・手の中にすき間がない
・先端が見えづらく斜めに見がち
このような持ち方ではえんぴつの可動域が狭くなり、思うような文字を書くことができません。
写真と同じ持ち方でなくても、当てはまるところがある人は正しい持ち方を覚えて変えるようにしましょう。
正しい持ち方
正しい持ち方の良いところは以下の通りです。
・手の中に空洞がある
・親指、人差し指、中指の3本でえんぴつを支えている
・えんぴつの先端に力が伝わりやすい
詳しく説明していきます。
手の中に空洞がある
手の中に空洞をつくることで、指を自由に動かすことができるようになります。間違った持ち方より可動域が大きく変わってきます。
親指、人差し指、中指の3本でえんぴつを支えている
正面から見た持ち方でわかるようにえんぴつを中心に、親指、人差し指、中指の3本が三角形になっています。えんぴつは3本の指先で支えていて他は軽く添えるだけでいいのです。
えんぴつの先端に力が伝わりやすい
正しい持ち方では、えんぴつが紙に対して垂直になっています。垂直になると力が先端に伝わりやすくなり書く文字にブレが出ずしっかりと書けるようになります。
美しい文字を書くポイント
次は美しい文字を書くポイントをマスターしましょう。
・線のパターンを知る
・筆圧(紙に加える力)は適度に力を入れる
・45度で入る
・少し右上がりに書く
・少し左を向いている
線のパターンを知る
線にはパターンがあることはご存知でしょうか。これは横線の例です。コツを知っていれば単調な線にならず文字が美しくなります。
・一画目は右上がりに書く
・二画目は真っすぐに引く
・三画目は伏せて締める
「春」や「青」にも同じ箇所が隠れています。他にも隠れている文字はたくさんあります。見つけたら同じように意識して書いてみましょう。美しくカッコよく書けます。
筆圧(紙に加える力)は適度に力を加える
「筆圧」とはえんぴつの先端が紙に加わる力加減のことをいいます。
弱く書けば繊細な文字になりますが、弱々しくなってしまい真っすぐな線を書くことができません。
美しい文字は芯が通っているものです。美しく見える細い線は芯が通っているのです。まだ筆圧に慣れていない超初心者さんにはおすすめしません。
まずは正しい持ち方を覚え、えんぴつの先端に力が集中していることを感じてください。
適度に力を加えることで真っすぐしっかり芯の通った文字になります。筆圧をコントロールできるようになると美しい文字を書くことができるようになります。
45度で入る
文字の入りはこの一択です。45度で入り、頭に角度をつけます。
習字で行う筆を置く始筆と同じです。小学校の習字の時間に、筆先を斜め45度に傾けて入るように教わりました。
えんぴつでも同じです。また45度で入ることで、一旦一呼吸を置くようになるので、ある程度の力が入り筆圧も自然と適度な強さになります。
少し右上がりに書く
先ほど出てきた「三」を違う方面からみてみましょう。少し右に上がっています。一画目をそらせることにより右上がりになるのです。二画目、三画目もそれに続いて書こうと無意識に手は動くので全体的に右上がりに美しく仕上がります。
一画目をどのように書くかによってその文字の形が決まると言っても大袈裟ではありません。
少し左を向いている
文字は左右対称に書くのではなく角度を付けた方がきれいに見えます。この「美」は
たて線は紙のたて点線(真ん中)を通っているのに全体の形は左を向いているように見えます。
なぜそのように見えるのでしょうか。
それは遠近法の技を使っているからです。
向かって左側を小さくなるように書きます。紙のたて点線の天地から左に斜め線を引いた時にとなりのマス目の中央で交わるイメージをつくります(赤線)。その中に収まるように書いてください。
一画目を右上がりに書きます。それに続く横線も右上がりになりますので左を向いているように見えるのです。
モナリザや、真珠の耳飾りの少女などの名画も少し左を向いて描かれています。人間も文字も、美しく見える角度があるのです。
美しい文字を書くポイントのまとめ
美しい文字を書くためには、正しい持ち方とポイントを知ることが大切です。
ただ書くだけでは上達はしません。なぜなら美しいと言われる文字は千差万別でひとつではないからです。
この記事を読むことによって美しい文字がどのようなポイントを抑えているのか理解することができるでしょう。
・美しい文字を書く人は線と余白のバランスを知っている
・えんぴつを正しく持つと線は安定する
・書き方のポイント5つを意識して書く
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