ひかのプロフィール

2022/11「花」

はじめまして。「ひか」と申します。

大人になってから書道を始めて、書道の楽しさに魅かれ6年で一般漢字師範を取得しました。

一般漢字師範とは半紙に書く最上級のことです。

書道と聞いて皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか。

堅苦しいイメージがあり身近に感じられない方もいらっしゃるかと思います。

でも実は店の看板やロゴ、紙幣の文字など、気付いていないだけで日常生活で目に触れる機会はたくさんあります。

このようなお話しをすると皆さん興味を持っていただけることが多いので、隠れ文字好き、もしくは気になっているのではないでしょうか。

筆で書いた文字は言語化して伝えたり記録したりする以外に不思議な力があり、文字を見て心動かされた経験がある方もいると思います。

書道というのは優しく心に語りかけてきます。そして筆を持てば誰でも表現できるものなのです。

書道を始めてみたい、筆でかいてみたいけれどわからない、

このブログではこのような方に向けて発信することにしました。

  • 書道初心者さん
  • 書道に興味のある方
  • 字がうまくなりたい方
  • 筆文字が好きな方

私自身まだまだ勉強中ですので、これから始めようと考えている方や興味を持たれている方達と共に成長していきたいと思っています。

次に私がここに至るまでの道のりをまとめてみました。

大人から始めた書道

大人になってから筆を持ち始め10年になりました。

子どもの頃に字を習った経験はなく、大人になってからも書くことに劣等感を持ちながら生きてきました。

人前で字を書くことが苦手。えんぴつも自己流の持ち方で、間違っていると気付いていながらも

「今さらキレイな字になるなんて無理だからこれいいんだ」と直すことなく生きてきました。

書道との出会い

2022/10「風」

書道に出会ったのは、人生の分岐点がきっかけでした。

生きる気力を失い、常に頭の中は空っぽで過ごしていた時期がありました。

そんな中、筆文字で人生論が書いてある作品を見ると少し心が癒されたので自然に収集し始めました。

文字に関しては「こんな風にキレイに書けるといいなあ」くらいの感覚でしたが

ふと習ってみようかなと思い立ち、ネットで教室を探すことにしました。

習字、カルチャースクールなど色々探すうちに、ある書家さんの作品に目が止まり釘付けになりました。

それが師匠との出会いです。

その字は人生論が書いてあるわけではなく、ただ一文字書いてあるだけ。

なのに私の心に深く刺さりました。文字が語る「生きる力」を感じ涙がとまりませんでした。

この方に会いたい。

単純にそう思い私は自分の身の程もまきわえず門を叩きました。

師範取得までの道のり

2022/10「夢」

書道を始めて2年後に師範クラスへ

私を救ってくれた文字。生きる気力を与えてくれた文字。

書道を通じて私の心は落ち着いていきました。

師匠の元へ通いだして1年。

書道に対する熱い想いと師匠への憧れの気持ちは変わらず、夢中になって楽しんでいました。

そして書を極めるために師範を目指している生徒さん達に出会いました。

毎月課題を提出し検定を受け、それを何年も繰り返している人達はとても輝いていて遠い存在で尊敬しかありませんでした。

当時私の通う教室では誰でも師範を目指すことはできず、師匠に認められた人しかそのクラスへ移行することはできませんでしたので輝いて見えるのは当然だったと思います。

子どもの頃からずっと続けている人や才能を持ち合わせている人達ばかりだったのですが、そのような生徒さん達と仲良くなるうちに無謀にも私は

「私もいつか同じ土俵の上に立ちたい」と考えるようになりました。

しかし当時の私はまだ書道歴1年。文字は小学2、3年生のお手本を習っていました。

私は書道に対する熱い想いと、上を目指したい意思を師匠に打ち明けることにしました。

師範を目指したいです」

師匠は少し考えて次のように提案してくださいました。

「今すぐという訳にはいきません。でも来年の春までに一般の書(※検定の最低ライン)が書ける状態になるように計画を立てますので、がんばってください。」

春までは10か月ほどでした。

計画を立ててくださった師匠の優しさを決して裏切ることはできない。有言実行するために私は必死で師匠の計画に付いて行き、なんとか一般の書(※検定の最低ライン)まで辿り着くことができました。書道を始めて2年目の春でした。

一歩進んで二歩下がる

書道歴の浅い私は経験値がないことに劣等感を感じていました。

書道に対する気持ちは誰にも負けませんでしたが、先を走っている生徒さん達と自分を比べては落ち込むことが多かったです。

昇級も思うように進まず、書いても書いても認められなかったときもありました。

それでも毎月課題を提出し、昇級するたびに承認欲求が満たされ、自己肯定感も安定し自分らしく生きていけるようになったと思います。

そして書道を始めて6年が経ち、師範クラスへ移行してから4年目の春に私は「一般漢字師範※」の合格通知を頂戴することができました。

一般漢字とは、半紙に4文字~6文字を書く大きさのことです

このブログへの想い

字は躍り、語ります

先人達が残してくれた軌跡がそこにはあり、生きていくヒントや答えを教えてくれているような気がするのです。

私は書道の深いところをもっと知りたいと思い、そして多くの方達に伝えたいと考えるようになりました。

そして「この道を進む」と決めました。

自分らしく、自分の人生は自分で決める。

私が一歩踏み出せたように、だれかの一歩に寄り添えるような、後押しができるような、そんなブログにしていきたいと思っています。